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特集
特集❶評価規準の作成と活用(2)/小学校算数(解説と評価事例)
★「何ができるようになるか」という資質・能力のゴールを具体的に描き、評価を充実させることが指導を充実させることにつながるような学習指導を構想する。
★「思考・判断・表現」は数学的な見方・考え方を『子供が』働かせて、知っていること・できることをどう使うか、どのように知識・技能を獲得するか、という視点である。働かせる場、それを学ぶ場、が評価の裏に必要となる。
特集❶評価規準の作成と活用(2)/中学校社会(解説と評価事例)
★「指導と評価の一体化」のために、「主体的に学習に取り組む態度」の趣旨を踏まえた評価規準の作成、評価の機会を精選した指導と評価の計画立案が重要である。また、「思考力、判断力、表現力等」を育成するために、生徒が構想する学習が重視される。事例では、多面的・多角的に考察・構想する状況を目標とし、調査や考察・構想の過程を形成的に評価しつつ、構想結果を論述させて評定に用いる資料とする。
特集❶評価規準の作成と活用(2)/中学校技術・家庭「技術分野」(解説と評価事例)
★製作品等の学習成果と、ワークシートへの記入内容等を組み合わせて評価したい。
★〔知識及び技能〕は、理解を伴って技能を習得している状況を把握したい。
★〔思考・判断・表現〕は、例示を参考に、育てたい力を学習活動と関連付けて把握し、総合的に評価したい。
★〔主体的に学習に取り組む態度〕は、粘り強さ、学習調整、技術を工夫し創造しようとする態度を総合的に把握したい。
特集❶評価規準の作成と活用(2)/小学校家庭(解説と評価事例)
★生活を豊かにするための布を用いた製作の題材を例に、観点別学習状況の評価について解説する。教科目標と評価の観点及びその趣旨を確認し、題材の目標と評価規準を設定する。三観点の評価の考え方や配慮事項を捉え、題材の指導と評価の計画の中で適切な時期や場面を設定し、多様な評価方法により実現状況を把握することが要点である。個々の成長に配慮しつつ長期的見通しをもった指導と評価を行う必要がある。
特集❶評価規準の作成と活用(2)/参考資料を国が作る意義
★Aの事例が増えたことは改善である。
★Aの評価基準もほしかったが、それができないのは文末の変換方式に問題がある。
★労力のかかりすぎる評価方式は実施できない。ペーパーテストの利用も考えたい。
特集❷学校教育に生かす認知行動療法/認知行動療法と学校教育
★認知行動療法では、ある子が順調でない原因が、その「こころ」にあるとはみなさない。まず、その困難に影響する習慣に着目する。それが頻出する環境状況とセットにして習慣のサンプルを集め、関数関係を明らかにする。環境側の何あるいはだれがどうあればその習慣が、本人と周囲にハッピーな別の習慣に置き換わるか、具体的な見通しを立てる。そこから無理なく考案された工夫を、仮説検証として展開していく。
特集❷学校教育に生かす認知行動療法/認知行動療法に基づく予防教育プログラム
★不安の認知行動療法に基づく「勇者の旅」プログラムは、子どもの不安を低減する効果が先行研究によって示されている。
★「勇者の旅」の対象年齢は小学校高学年~中学生であり、事前に指導者養成研修会を受講した教諭等によって実施される。
★「勇者の旅」の授業実践により、児童生徒の不安低減効果のみならず、不登校やいじめの未然防止、教職員のメンタルヘルス増進なども期待される。
特集❷学校教育に生かす認知行動療法/認知行動療法を活かした「こころのスキルアップ教育」-小学校保健室での実践
★「こころのスキルアップ教育」は、認知行動療法の理論的背景に基づき開発された教育プログラムであり、しなやかな心を育み、問題解決力を高めることをねらいとしている。
★今回、プログラムの一部を小学生向けにアレンジし、人間関係の対処能力が不十分な子どもたちが情緒を安定させ、ストレスへの対処力を高められるよう、養護教諭として心の指導を実践した。
特集❷学校教育に生かす認知行動療法/認知行動療法を組み込んだ特別支援教育の取り組み
★特別支援学級の児童は、怒りや不安のコントロールが苦手である。そのため、日々、感情のコントロールについて取り組んできた。その中で、感情について知ること、感情の言語化、「出来事・考え・気持ち」のつながりをとらえることなどの取り組みに成果が出た。また、リラックスの練習をするとき、小学生という発達段階の子どもが自発的に取り組める教材教具を活用することで、怒りや不安のコントロールができた。
特集❷学校教育に生かす認知行動療法/認知行動療法の理論を教育現場で実践する
★私たちの気分は、頭に浮かぶ考えによって変わる。一つの考えにしばられている生徒たちに「ほかの考えはできないだろうか」と考えるヒントを与える。突発的な怒りに支配されている生徒に、ほかの気分になれる言葉をかける。
★「考えが変われば気分が変わる」という認知行動療法の基礎理論を教育現場に生かす方法を考えた。
特集❷学校教育に生かす認知行動療法/《高校での実践》新たな時代を生きるための認知行動療法
★角川ドワンゴ学園N高等学校はインターネットと通信制高校の制度を活用した新しい高校である。さまざまな層の中高生への提供をめざし、「正解のない不確実な未来」をよりよく生きるためのスキル「21世紀型スキルを育むためのプログラム」を開発した。現在、経済産業省「未来の教室」のホームページで、プログラムの概要を閲覧できる。その他の認知行動療法を教育に生かした高校も紹介する。
今月のイチオシ!!ここまでは押さえたい学習評価(5)何を評価するか
連載
巻頭言/「評価基準」は正しくは「評定基準」 | 文教大学学園長・応用教育研究所所長 石田 恒好 |
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木下是雄と「言語技術の会」ルネッサンス(15)<読解力>と言語技術教育 | 文部科学省教科書調査官(体育) 渡辺哲司 |
小学校英語の指導と形成的評価(3)思考力、判断力、表現力等の指導と評価:受容技能(小学校段階で求められる聞くこと・読むことの指導と評価) | 新潟大学教授 松沢 伸二 |
「主体的・対話的で深い学び」を創る(15)「主体的・対話的で深い学び」をどうとらえるか-小学校算数2年 | 明星小学校副校長・前筑波大学附属小学校副校長 夏坂 哲志 |
中学校社会科で主体的・対話的で深い学びを創る(4)「問題解決的な学習」を通して、他者と学び合う力を鍛え上げる社会科学習の研究~単元の流れと論文の評価②~ | 明星小学校副校長・前筑波大学附属小学校副校長 夏坂 哲志 |
新しい教育評価の動向/主要論文の概説(58)Luke Harding,Tineke Brunfaut「言語熟達度に関する国際的な基準の各国への適用:CEFRをルクセンブルクの試験改革に用いた場合」 | 教育評価総合研究所代表理事 鈴木秀幸 |
教育統計・測定入門(87)多重代入法によるカテゴリカル変数の補完 | 法政大学教授 服部 環 |
教育相談はこう学ぶ!-全国各地の特色ある教育相談研修-(18)学校現場が求める教育相談事業の提供 | 茨城県教育研修センター教育相談課長 小松智樹 |
「概念」を教える・学ぶ(5)概念学習の処方箋のために | 東京学芸大学名誉教授 河野義章 |
予防としてのコミュニケーション教育(6)管理職の危機認識と導入・実施体制 | 東京情報大学准教授 原田恵理子 |