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特集
➊学習者用デジタル教科書/学習者用デジタル教科書の導入
★令和3年度から、全国の小中学校等に英語等のデジタル教科書を提供している。デジタル教科書提供に伴って実施している大規模アンケート調査からは、デジタル教科書の効果的な活用方法に関するノウハウ蓄積や、学習場面に応じたデジタル教科書と紙の教科書の使い分けが重要であることが分かった。これらのエビデンス等を踏まえ、児童生徒の学びの充実に向けてデジタル教科書の活用を促進していく。
➊学習者用デジタル教科書/学習者用デジタル教科書で授業を変える、授業が変わる-中学校英語
★本稿では、中学校英語の授業におけるデジタル教科書の活用が生徒の学習効果を高め、教師の授業改善につながることについて考察しました。デジタル教科書活用のメリットやデメリットについて考え、端末のトラブルなどについてもふれます。紙とデジタルそれぞれの良さを理解し、最適な学習方法を見つけることに言及します。
➊学習者用デジタル教科書/小学校国語におけるデジタル教科書の活用
★学習者用デジタル教科書の機能と効果を理解した上で、取り入れることが必要である。
★学習者用デジタル教科書の書き込み、修正、保存の簡易さを生かし、試行錯誤しながら学ぶ姿勢を育む。
★高学年では、個別最適な学びと協働的な学びを学習者が組み合わせ、学習を構想することもできる可能性をもつ。
➊学習者用デジタル教科書/特別支援教育におけるデジタル教科書の活用-ディスレクシアを中心に
★文字の読み書きに困難のある子には、文字を音声に変換し提供してくれる学習者用デジタル教科書の活用可能性が大いにあります。彼らは他の子と同じ方法では読み書きが難しいのですが、適切な方法さえあれば読み書きができる子です。本稿では、彼らが学習者用デジタル教科書という方法を手に入れ、活用できるようになるまでの道のりについて、井上氏のインタビューをもとに解説しました。
➊学習者用デジタル教科書/学習用デジタル教科書の効果
★本稿では、デジタル教科書の効果を既存のメタ分析の知見から概説した。教科の習得度については研究間で一貫した知見が得られず、メタ分析に含まれる研究の質しだいでデジタル教科書の効果が変わることが示唆された。教科の習得度以外では、児童生徒の動機づけを高めることが示された。ただし先行研究の問題点から、効果が過大に推定されている可能性が指摘された。
➊学習者用デジタル教科書/デジタル先進国スウェーデンにおける「印刷された教科書」の再評価
★社会の様々な場面でデジタル化の進むスウェーデンでは、イノベーションの促進に向けてさらなるデジタル化の可能性が追求され、幼児期からの教育におけるデジタル化を進めてきた。しかし近年、健康問題や学習効果への懸念から、印刷版の教科書が見直されている。教育目的や学習者の状況に応じて、教材を選択し活用する教師の専門性が求められている。
➋ヤングケアラー/改正子ども・若者育成支援推進法とヤングケアラー-社会福祉学の立場から-
★病気や障害等のある家族の世話をしているヤングケアラーへの取組みが注目されている。また、2014(令和6)年6月12日に、改正子ども・若者育成支援推進法(子若法)が施行された。
★本稿では、改正子若法の意義およびその支援対象となるヤングケアラーの理解を通して、支援において学校に期待される対応とは何かを考えていく。
➋ヤングケアラー/現状から支援のあり方を考える-臨床心理学の立場から-
★本稿では、臨床心理学分野の研究者としての立場から、ヤングケアラーに生じる様々な困難と当事者が認識する肯定的な側面、それら相反する2つの側面による内面的な葛藤について取り上げ、今後の支援のあり方について論じます。当事者への支援に際しては、「ヤングケアラーであること」の困難への対応もさることながら、「普通の子どもや若者でいられないこと」の困難に対するアプローチも重要です。
➋ヤングケアラー/実態調査の結果と学校現場における対応-管理職の立場から
★埼玉県では令和2年度に全国で初めて、県内の高校2年生全員を対象に「埼玉県ケアラー支援のためのヤングケアラー実態調査」を行った。その結果、ヤングケアラーの割合、実態、彼らの悩み、問題点等が明らかになってきた。本稿では筆者が調査・支援計画の策定に高校の校長としてかかわった立場から、その経緯と実態調査の結果、さらに自校でヤングケアラーの生徒の対応に取り組んだ具体例を紹介し、学校現場での本問題への対応方法を提唱する。
➋ヤングケアラー/学校での環境整備と早期発見のポイント-コーディネーターの立場から-
★教育・医療・介護・福祉・保育・生活福祉や子どもたちの居場所となる団体など、ヤングケアラーとその家族は、地域の中で多様な分野や立場の人たちと接点をもっている。しかし、子どもから悩みやつらさを表明することはむずかしく、周囲が気づいて声をかけることが大切である。そのなかでの学校の役割は、子どものサインに気づいて、その気持ちを聴き、必要に応じて各機関につなぐことである。本稿では、ヤングケアラー・コーディネーターの立場から、行政と学校と地域のつながりと支援のあり方、そして、学校における環境整備と早期発見のポイントについて言及する。
➋ヤングケアラー/当事者として伝えたいこと
★筆者は障がいのある母親のケアを幼いころから続けてきました。ここでは、自身の経験から、「学校教育のなかで先生と子どもたちが一緒にケアについて学ぶ機会を」という提言をさせていただきます。
★ヤングケアラーに限らず、ある日突然ケアにかかわらざるをえなくなる可能性は誰にでもあります。困ったときには誰でも支援を受ける権利があることを、学校で教えてもらえるとありがたいです。
連載
巻頭言/「ヤングケアラー」という切り口から学ぶ | 成蹊大学教授 澁谷智子 |
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ここまでは押さえたいⅡ目標準拠評価を教育に生かす(26)社会科の評価(8)目標準拠評価に必要な通年の評価基準と詳しい評価事例集 | 教育評価総合研究所代表理事 鈴木秀幸 |
生徒との対話を通して個別最適な学びをめざす 書く力を中核とした授業改善⑷「事実(知識)」を書く力を鍛え上げる⑵記憶術と定期テストの再定義 | 神奈川県川崎市立宮崎中学校教諭 町田 憲二 |
算数科で育てる「思考・判断・表現」する力⒃分配法則、結合法則 | 明星小学校副校長・前筑波大学附属小学校副校長 夏坂 哲志 |
読解力の育成(小学校実践編)(13)文学的文章の系統指導②低・中学年 | 昭和学院小学校長・前筑波大学附属小学校教諭 青木 伸生 |
言語技術としての「事実と意見の区別」⑸事実と意見の区別-「はて?」と問う | つくば国際大学教授 入部明子 |
述べる・説明する・論じる-認知的な動詞の意味⑶「表現する・代表する」「分析する」 | 教育評価総合研究所代表理事 鈴木秀幸 |
心を育てるエクササイズ⑸授業にエンカウンターの原理を生かす-夏目漱石『こころ』を題材に- | 彩の国学舎くき学園 吉田 隆江 |
「ほめる」を考える(5)課題の多い学級をほめる | 埼玉県川口市立鳩ヶ谷小学校教諭 蜂谷太朗 |
プロアクティブな支援⑸学習面におけるプロアクティブ支援 | 聖徳大学教授 小野瀬 雅人 |