月刊誌 指導と評価

2007年 8月号
  1. 2007年 8月号 Vol.53-08 No.632   定価:450円
特集
全国学力調査
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特集

全国学力・学習状況調査の実施状況

文部科学省初等中等教育局学力調査室長  高口 努

1.調査の実施状況

2.調査問題の内容

3.質問紙調査の内容

4.調査結果の公表と結果に基づく改善支援

小学校国語の問題

国立教育政策研究所学力調査官  樺山 敏郎

1.「知識」と「活用」の問題

(1)「知識」問題について

(2)「活用」問題について

(3)問題形式

2.記述式問題の解説

(1)「話すこと・聞くこと」における記述

(2)「書くこと」における記述

(3)「読むこと」における記述

3.記述力の育成を図る

小学校国語の問題

東京家政大学客員教授  大越 和孝

1.国語A

2.国語B

小学校算数の問題

国立教育政策研究所TIMSS研究代表  銀島 文

1.「活用」と記述式問題

(1)活用問題の位置づけ

(2)記述式問題の位置づけ

2.活用、および記述式の問題例

(1)問題の趣旨

(2)問題の解答例

(3)採点基準

3.指導の改善を図るために

小学校算数の問題   全国学力調査の問題から算数授業改善の方向を

青山学院大学教授  坪田 耕三

1.全国学力調査と授業力

2.「活用」問題についての具体的指摘

3.授業改善へ

中学校国語の問題   「活用」と「記述」中心に

山形大学教授  三浦 登志一

1.「活用」の問題について

(1)大問1.「ロボット」の問題

(2)大問2.「蜘蛛の糸」の問題

(3)大問3.「本の広告カード」の問題

2.「活用」の問題の記述式の問題

(1)説明や解釈をする

(2)評価や批評をする

(3)感想や意見を述べる

中学校国語の問題

東京芸術大学附属音楽高等学校教諭  小尾 真

1.中学校第三学年「国語A」について

2.中学校第三学年「国語B」について

3.今後について

中学校数学の問題   主として「活用」に関する問題と記述式の問題

国立教育政策研究所学力調査官  高須 亮平

1.主として「活用」に関する問題の枠組み

2.記述式の問題のタイプ

(a)事柄についての事実を説明する問題

(b)事柄を調べる方法や手順を説明する問題

(c)事柄が成り立つ理由を説明する問題

3.具体的な問題事例(主として「活用」に関する問題)

(a)事柄についての事実を説明する問題

(b)事柄を調べる方法や手順を説明する問題

(c)事柄が成り立つ理由を説明する問題

4.学習指導の改善に向けて

中学校数学の問題

全校国公立幼稚園長会事務局長・前東京都公立中学校長  楚阪 博

★公立中学校で行われている数学の指導を踏まえ、今回の数学Bの問題が調査のねらいである「調べたい力」を測る問題となっているかの妥当性などについて述べる。

「組み合わせを考える問題」

「既知知識を活用して考える問題」

「説明力を診断する問題」

「学習改善を示唆する問題」

全国学力調査はこれでいいのか

文教大学学園長・応用教育研究所所長  石田 恒好

★学力は、学習によって獲得された能力である。学習によって習得すべき能力(学力)は、学習指導要領に示されている。しかし、今回の学力調査の問題Bは学習指導要領で示されていない。PISA型学力を測定しているとの声がある。次の教育課程で学力と認定され、学習指導要領で示されたあとで測定してほしかった。

★学力の全体一覧が作成され、それをみごとに代表する標本を抽出して測定すれば、測定しないものも含めた学力全体の実態を推定できる。この手順を踏んでいることを公表してほしい。問題数も少ないように思われる。

連載

坪田耕三先生の基礎・基本を学ぶ小学校算数の授業づくり   「わかる」と「できる」-基礎・基本の考え方(14)大きな数 青山学院大学教授
坪田 耕三
心理学を教育実践に活かす(2)   授業の心理学 上越教育大学准教授
中山 勘次郎
教育心理学の外国文献紹介(2)   仲間の個人教授 (財)応用教育研究所所長
辰野 千壽
ペーパーテストで思考力・表現力を測る(13)   中学校国語科(2)第二学年 京都市立衣笠中学校長
北原 琢也
豊かな人間性を育てる授業シリーズ(5)コミュニケーションの基礎4   「感情ってふくざつ!」(小学四年生版) 教育臨床研究機構理事長
中野 良顯
だんわしつ   子どもの「今」が輝く授業 筑波大学附属小学校教諭
露木 和男
ひとりごと 元公立中学校教諭
吉冨 久人
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