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特集
授業をつくる 学ぶ意欲を高め、確かな学力を育成する授業
★目指す授業像を端的に言えば、「子どもが学ぶ意欲をもって生き生きと取り組み、確かな学力を身につけていく授業」ということになる。そのために必要なことは、めざす子どもの育ちの姿とつけていきたい学力の面から目標を具体化し、実態を把握するとともに、教材研究・活動研究を十分に行うことである。
私の授業づくり-国語を中心に
★私の考える国語授業の土台となる考えは、「市販テスト」だけでなく、「書くこと」によってはじめて評価が可能になるような学力も視野に入れようということである。ごく粗く言えば、思考力と表現力の二つである。
★そうした学力を育てるには、従来の「説明中心の授業」「発問中心の授業」だけでは不十分で、「参加・体験の要素のある授業」「ワークショップ型授業」も必要になる。
私の授業づくり-小学校算数 感動のある授業づくり-立体図形のきまり
★授業は、子どもにとって新しい知識が導けたときや、仲間と共に学ぶ楽しさを味わえたときに、「学び」が豊かに広がる。教師にとっては、子どもの意外な発想にふれるとき、授業に対する大きな楽しみを感ずることができる。
私の授業づくり-小学校理科 パレオパラドキシアの授業の試み
★授業では、「おかしいな?」「不思議だ!」という子どもの意識を中核にすることで、子どもの追求心を鼓舞したい。授業づくりとは、どうすれば子どもがいまを生き生きと、生命の躍動感に満ちるようにするかに腐心することである。
私の授業づくり-小学校英語 子どものコミュニケーション意欲が高まる英語活動の創造
★「国際(理解)教育」「小中連携」「教育の機会均等」等を念頭に掲げて必修化された外国語活動。その教育がめざす学力は、「国際コミュニケーションの素地」ととらえ、子どもの「意欲・態度」(資質)を育む教育を第一義とする。
私の授業づくり-中学校国語
★新学習指導要領においては、これまで以上に実社会において自己実現を図るための能力を育成していこうとする姿勢が明確になっている。PISA型「読解力」の育成を図ることは、[確かな学力]の育成を図ることであり、学習指導要領に即して授業改善を図ることにつながっている。
私の授業づくり-中学校数学 「よい授業」をするために-活用力を育てる
★「よい授業」のポイントは、教材や指導法にあるのではない。「授業者が教材を深く理解していること」と、「その教材に対する子どもの認識を深くつかんでいること」の二点をベースにした「授業の構成力」にある。その「生徒の誤答分析(誤認識)」と「自らの授業の分析」を徹底的に行うことが重要である。
授業づくり-中学校社会科 新学習指導要領と中学社会科の授業
★「多くの子どもたちが、学ぶことに意味を見いだしていないのではないか」ということが、これからの授業づくりでも大きな課題である。新学習指導要領では、「習得」「活用」「探究」という三つの学習概念が提起され、子どもたちの学習活動としては、「説明」「探究」「意見交換」「自分の意見をまとめる」などが強調される。これらの文言を、実践の現場から解釈し直すことが必要となる。
私の授業づくり-中学校理科
★授業づくりの最大のポイントは、教材研究である。一時間ごとに、授業のシナリオを書き、自分はどう演技するかというドラマを創ることである。クラスごとに生徒が違うから、オーダーメードが必要になる。理科の学力で、土台となるのは「知識・理解」であり、本当に形成したいのは「科学的思考力」である。
私の授業づくり-中学校英語 新学習指導要領で求められる授業づくり
★今回の学習指導要領の改訂は、育成するコミュニケーション能力が「聞くこと」「話すこと」の音声面だけに焦点を当てることなく、「読むこと」「書くこと」を含めた四技能総合体であることを明確にした。これは語学教育においては基本であり、「実践的」がはずされたことは必然的なことである。
連載
ネット時代の読書論(2) 「読書離れ」について考える(その2)-読書量を測る難しさ | 東京家政大学教授 平山 祐一郎 |
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坪田耕三先生の基礎・基本を学ぶ小学校算数の授業づくり 「わかる」と「できる」-基礎・基本の考え方(24)わり算の筆算 | 青山学院大学教授 坪田 耕三 |
教育評価の現状と課題(3) 教育評価の目的 | 文教大学学園長・応用教育研究所所長 石田 恒好 |
言葉によるコミュニケーション能力を育てる(3) 小学校低学年児童における「言葉」によるコミュニケーション能力を育てる-ソーシャルスキルの視点から | 法政大学教授 渡辺 弥生 |
いま必要とされる教師力をいつどのように身につけるか(5) 教師の困難と可能性について(総括) | 山形大学教授 出口 毅 |
だんわしつ 子どもにつけたい力-PISA型読解力 | 広島大学教授 角屋 重樹 |
ひとりごと | 元公立中学校教諭 吉冨 久人 |