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特集
教員免許更新制とこれからの教師像
★教員免許更新制の趣旨は、養成段階で身につけた教員としての資質能力を、時代の進展に応じて刷新するものであり、現職研修とは別の問題だ。教育委員会が実施する現職研修は、教員の自主性や主体性を尊重した個別の研修プログラムの策定に向かうべきだろう。大学と教育委員会は養成段階、現職教育段階を通して連携すべきである。
筑波大学における教員免許更新講習の取組み
★筑波大学は「教育の筑波」としての伝統と実績から、特に総合大学としての特徴と11校の附属学校を活用して、「質の高い」「筑波スタイル」の講習を目指します。来年は「東京地区」でも開催します。
教員免許更新制(試行)を受けてみて
★今年度は試行のため、土日又は夏休み・冬休み集中で講習が行われ、多くの希望者が受講しました。ここでは筑波大学の受講生の感想を紹介します。
アメリカにおける教員養成・採用・免許更新・研修
★アメリカでは、「危機に立つ国家」以来、教員養成や面強制度の改革が進んでいる。教職課程の受講基準の教化、必須科目や臨床経験の増加、等級別・期限付免許状と経験や研修による上進性が増加傾向にある。
これからの教師像と教職大学院の役割
★上越教育大学は、新しい時代の教育実践をリードする「即応力」の育成を主な目的として、専門職学位課程(教職大学院)を設置した。カリキュラムの目玉は、即応力・臨床力・協働力の育成のため、「学校支援フィールドワーク」、「学校支援リフレクション」、「学校支援プレゼンテーション」を、実践、省察、還元という一連の活動を実現していることである。
私の考える教師像
★見えているものは、見えていないものにつながっている。授業やその技術は見えても、その授業・その技術を支えている授業者の思いは目で見ることはできない。この見えない部分を「教える」という言葉を中核にして見つめてみた。
★「教える」には3つの姿がある。その中の二つ目の「引き出して教える」という場面に焦点を当てた。
私の考える教師像
★理想的な教師ではない私でも、「教師であることの意味」があるはずです。それは、ありのままの子どもに寄り添い、決してあきらめずに一人一人の小さな「育ち」を支えることです。ありのままの子どもに寄り添う教師は、迷いや不安を受け入れながら、小さく自分の実践を問い直しつづける教師です。
教師の力量を高める実践 -描写レビューを通して-
★一人の子どもを、強い関心事・思考の特徴・他者との交流の仕方などの項目に従って、数名の教師がその子の作品やエピソードをもとに行う「描写レヴユー」は、その子の成長のために教師は何ができるか、を示してくれる。共同の話し合いは、新たな見方が紡ぎ出され、学びの可能性を広げる方法やアプローチを考える場となり、子どもの姿から学び合う教師の力量形成の大きな力となる。
連載
坪田耕三先生の基礎・基本を学ぶ小学校算数の授業づくり 「わかる」と「できる」基礎・基本の考え方(33)-小学校4年の四角形- | 青山学院大学教授 坪田 耕三 |
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PISA型読解力を育てる(8) PISA型読解力に関連する考え方①クリティカルシンキング | 兵庫教育大学講師 宮元 博章 |
教育評価の現状と課題(12) | 文教大学学園長・応用教育研究所所長 石田 恒好 |
第二回全国学力調査を分析する(2) 小学校国語 | 岩手県奥州市立衣川小学校長 藤川 ひとみ |
ネット時代の読書論(12) 本を読む意義その4-読書と豊かな人間性- | 東京家政大学教授 平山 祐一郎 |
どうする?小学校英語(35) 外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しませながら……」の解釈をめぐって | 文京学院大学大学院客員教授 渡邉 寛治 |
だんわしつ これからの授業研究 | 二葉看護学院ほか非常勤講師 小田 勝己 |
ひとりごと 良い方法を教えてください | 元公立中学校教諭 吉冨 久人 |