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特集
全国学力調査の目的、成果、課題
★全国学力調査の目的は学習指導の改善を目的とするが、学力低下批判やPISAショックが導入を促した面もある。
★問題は工夫されているが、ペーパーテスト固有の限界もある。
★都道府県単位の平均正答率の公表は、成績下位の自治体でのテスト対策を引き起こしている。平均正答率を中心とした結果の公表方法は再考されるべきである。
全国学力調査がもたらしたもの
★全国学力調査が高校教育、大学入試、大学教育の一体改革に悪影響を及ぼしている。小・中学校の教育は改善し、高校教育は大学入試のために旧態依然というのが答申の見方だが、それを支える証拠は全国学力調査の小・中学校への影響とPISA調査等の国別順位の向上だ。ところが、全国学力調査への対策が発覚、授業の進度が遅れるなどの影響が出ていることが分かった。「活用力」を測るとされるB問題は、実は「指示への従順さ」を測っているという専門家からの疑義もある。そうすると、学力調査対策は「従順な態度」を短期間で教え込んでいることになる。さらに、大学入試の新テストへのB問題の影響も大きい。事態は深刻で、早急な調査と実態解明が求められる。
平成28年度全国学力調査徹底分析―小学校国語
平成28年度全国学力調査徹底分析―小学校算数
平成28年度全国学力調査徹底分析―中学校国語
平成28年度全国学力調査徹底分析―中学校数学
連載
学校力・教師力アップセミナー(9)保護者や地域と連携する | 公立学校スクールカウンセラー(元富山県南砺市立福光中部小学校校長) 水上 和夫 |
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QUを活用した学級づくりと個別支援(10)二度目のQUの結果を活用する | 奈良教育大学教授 粕谷 貴志 |
特別支援教育のこれから(10)自閉症スペクトラムの特徴とその対応 | 東京都自閉症協会副理事長 尾崎ミオ |
教育評価のこれから(10)教育目標の明確化による授業改善 | 京都教育大学准教授 徳永俊太 |
感度を高める言葉の教育(34)主述関係が重視されるわけ | 京都教育大学准教授 徳永俊太 |
教えて考えさせる授業(5)小学校の実践事例①学校ぐるみの取組 | 大阪府貝塚市立東小学校長 深井利恵子 |
コンピテンシー・ベイスの授業づくり(6)英語科のコンテンツ、コンテクスト、コンピテンシー | 上智大学教授 池田 真 |
小中学校国語の「書くこと」(10)中年生 鑑賞文を書く レオナルドダビンチの絵画で鑑賞文を書こう「光村図書国語2『君は「最後の晩餐」を知っているか』発展学習 | お茶の水女子大学附属中学校教諭 戸谷順子 |
先人に学ぶ「数学的考え方」(8)筑波大学附属学校教育局編『リーダー教育-日本の将来を担う子どもを育てる-』より 辰野千壽先生 講演と座談会 | 青山学院大学教授 坪田 耕三 |
アクティブ・ラーニングで社会科の授業を変える(6)中学校社会科 公民的分野「主体的・対話的で深い学び」の実現のための授業改善 | 十文字学園女子大学准教授 三藤あさみ |
アクティブ・ラーニングで子どもの探究心や科学的思考力、表現力を育てる中学校の理科(9)環境学習における課題探究「江川地区フィールドワーク」② | 千葉県野田市立福田中学校教諭 柳 勝也 |
新しい教育評価の動向(49)D・クーン、S・パーサル「科学とメタ認知」科学的な思考の発達の原点 | 教育評価総合研究所代表理事 鈴木秀幸 |
教育統計・測定入門(55)潜在変数の因果関係に関する分析 | 法政大学教授 服部 環 |
巻頭言/教育評価と教育カウンセリングを教員養成課程の必修に | 日本教育評価研究会会長・「指導と評価」編集代表 石田恒好 |