日本にカウンセリング心理学を広めた國分康孝の人生,思い,情熱
すべての教育者,すべてのカウンセラーへ
國分康孝先生は,平成30年4月19日にご逝去された。87歳であった。
心から哀悼の意を示すとともに,先生の思いを,カウンセリングに関わったすべての人へ届けたい。
日本の学校教育に構成的グループエンカウンターを広め,
学級経営に予防・開発的なカウンセリングを取り入れた先生の功績は大きい。
先生の歩んでこられた人生を通して,カウンセリング心理学の歴史的発展を辿る。
教育者として,そして一人の人間として,子どもとどう向き合い,どうあるべきなのか。
その生き方を学ぶ。
目次
幼年期・少年期 私の原点──父と母、陸幼体験第1章 おやじの誇り・おふくろの悟り
第2章 教育への開眼──陸幼にみた人間教育の礎
青年期 「満を持して放たず」の心意気
第3章 教育・学問・生活の方向づけ──茗渓の九年間
第4章 鳴かず飛ばずの時代──メンターとの出会い
壮年前期 アイデンティティ混乱期を経てカウンセリング・サイコロジストへ
第5章 ソーシャルワークとの出合い 関西学院大学
第6章 カウンセリングの骨格を得る〈アメリカ留学1〉メリル・パーマー研究所
第7章 カウンセリング・サイコロジストの自覚〈アメリカ留学2〉
壮年中期~ 日常に役立つカウンセリングを!
第8章 カウンセリングの対象・方法への開眼 多摩美術大学・東京理科大学
第9章 カウンセリングからカウンセリング心理学へ 筑波大学・東京成徳大学
そして、今 ほんとうのスクールカウンセリングの実践をめざして
第10章 教育カウンセリング全国組織の立ち上げ
第11章 スクールカウンセリング関係団体の結集──任意団体から社団法人へ
終 章 カウンセリング界の五十年、次の五十年
──私の経験した日本のカウンセリング界の到達点と始発点
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