改訂のキーパーソンが語る,新学習指導要領の核心
つめこみ-ゆとり論争を越える,学校本来の使命。「言語力・確かな学力・生きる力」をどう育てるか
●我々の世界(人々と手をつなぎ支えあって生きる),我の世界(自分自身をよりどころとして一人旅をする)を「生きる力」を育てる。
●それを支えるのが「確かな学力」。自ら学び自ら考えるだけではなく,学ぶべきことは虚心坦懐に学ばせ,習得・活用・探究を柔軟に織り込んだ,確かな授業を行う。
●さらにそれを支えるのが「言語力」。豊かな語彙を基盤に,言語を駆使して,認識し思考し判断できるようにする。
目次
Ⅰ1 学習指導要領改訂の理念と課題
2 新しい学習指導要領を学校現場でどのように受け止めるか
Ⅱ
学習指導要領どう変える/体験活動の重視は保つ/論述や発表を通じ言語力
(『朝日新聞』二〇〇七年十一月十八日)
学習指導要領改訂/「生きる力」身に付く教育を/確かな学力基盤に
(『日本経済新聞』二〇〇七年十一月二六日)
物を知り人生の主人公に/「言葉」「伝統」など中心に改訂
(『神戸新聞』二〇〇八年一月五日)
生きる力を育む/公私立の格差減る/教師増員は不可欠
(『毎日新聞』二〇〇八年二月十六日)
ゆとり教育見直しでどうなる/理数系の学力世界水準に
(『読売新聞』二〇〇八年三月九日)
Ⅲ
3 新時代に向けた学習指導要領の改訂
4 「確かな学力」を土台とした「生きる力」の育成を
5 「確かな学力」とは何か
6 真の「活用力」とは――考える力を育てる「こだわり」と「向上心」
7 家庭で新学習指導要領を考える
Ⅳ
8 能動的知性としての「確かな学力」を
9 「確かな学力」と「言葉の力」
10 母語としての日本語の力
11 「確かな学力」を目指す「確かな授業」を
単元計画・公開授業指導案 英語科
[資料編]文部科学大臣談話,戦後新学制以降の学習指導要領ほか