著者の大学院時代からの論文をまとめたカント研究の集大成
●著者略歴
茨城大学大学院教育学研究科修了。茨城県公立・小中学校教員、茨城県教育研修センター指導主事を経て、2008年現在跡見学園女子大学文学部臨床心理学科教授、同大学大学院人文科学研究科教授、同大学附属心理教育相談所所長。学校心理士、臨床心理士、上級教育カウンセラー。日本学校心理学会事務局長、日本学校心理士会常任幹事。
目次
序言第1章 カントの人間素質論と教育の構造
第一節 カント『教育学』の諸問題
第二節 カント人間学における人間本性の自然素質と教育
第三節 自然的教育と実践的教育
第四節 カント教育論の弁証法的解釈
第2章 カント教育論における「陶冶」の連続的構造
第一節 はじめに
第二節 カント教育論における道徳性の陶冶の性格(ヘルバルトの批判から)
第三節 カント『教育学』における自然的教育と実践的教育
第四節 カント教育論の連続的性格
第3章 カント哲学の構造
第一節 はじめに
第二節 カント道徳哲学の構造
第4章 カントにおける善・悪
第一節 カントにおける善悪の概念
第二節 英知的所行としての根源悪の根源とその克服可能性
第5章 カント道徳教育論
第一節 カント教育論における道徳的陶冶の固有性
第二節 カント教育論の連続的非連続的構造と道徳教育
第6章 カント人間観と教育
第一節 カント人間の自覚と教育
第二節 カント哲学の限界
第7章 マックス・シェーラー価値倫理学とその問題
第一節 序論
第二節 幸福主義及びカントの形式主義への批判
第三節 実質的価値倫理学の基本構造
第四節 愛憎の根本構造
第五節 実質的価値倫理学とその問題
カントの生涯と学説
索引
おわりに