育てるカウンセリングとは
不登校やいじめ、授業不成立などの問題が起こったときに、解決を援助するのが「治すカウンセリング」。一方、こうした問題の発生を予防したり、子どもの適応や自己成長を援助したりするのが「育てるカウンセリング」である。それゆえ育てるカウンセリングとは、教師が日常的に使えるカウンセリングのことである。その最終目標は、自分で問題に対処する能力を育て、自分で問題を予防し、自分で自分を成長させていく能力を育てることにある。「人の迷惑にならないかぎり、ありたいようなあり方をする」人生態度を育てること、これが育てるカウンセリングである。
内容
どの子にも起こりうるトラブルに、学級の力を生かした予防と対処、教師が連携する手順を示す。
目次
第1章 問題行動への理解と対応第2章 予防的援助的な学級づくり
第3章 問題行動への組織的対応
第4章 荒れる学校の立て直し
第5章 不登校
第6章 いじめ
第7章 おもな問題行動への対応
第8章 保護者との協力
第9章 対応力をつける事例研究会