- ピア・サポート
- ピア・サポート
- 豊かな人間性を育てる授業づくり「実例付き」
- B5判/152頁
- 定価:2420円
- 発行年:2006年
- ISBN:978-4-8100-6467-4
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本書は、「総合的な学習の時間」や「道徳」の時間を使って行う、「思いやりの共同体」づくり目指すピア・サポート授業設計の手引きです。
●「心理治療モデル」ではなく「教育モデル」としての特徴
(1)すべての子どもを対象とする。
(2)「こころ」を癒す代わりに、望ましい能力を教える。
(3)ゲームやロール・プレイよりも積極的学習を重視する。
(4)治療ではなく予防を眼目とする。
(5)よく準備されたプログラムによって介入する。
(6)介入者はセラピーではなくインストラクターである。
(7)子どもたちの発達を促進する。
(8)思いやりの学校風土づくりを目指す。
目次
第1章 ピア・サポート・プログラムとは何か1.ピア・サポートとは
2.ピア・サポート・プログラムとは
セルフ・ヘルプ・グループ/大学生同士の支援制度/子どもたち同士の助け合い支え合い
3.教育モデルに基づくピア・サポート
人間形成/思いやりの共同体/予防的介入
第2章 ピア・サポートの展開
1.教育モデルに基づくピア・サポートの特徴
すべての子どもを対象にする/「こころ」を癒すのではなく、望ましい能力を教える/
ゲームやロール・プレイよりも積極的学習を重視する/治療ではなく予防を眼目にする/
よく準備されたプログラムによって介入する/介入者はインストラクターである/
子どもの発達を促進する/思いやりの学校風土をつくる
2.アクション・リサーチの流れに即した展開
3.各ステップで行う活動
事前協議会/教員研修会/ニーズ調査とベースライン査定/予備授業/
本授業の単元のテーマの決定/本授業のための授業案の創作/本授業の実施/
般化維持促進手続き/効果査定とデータ分析/事後協議会
第3章 授業台本の開発
1.なぜ、せりふレベルの授業台本をつくるのか
授業台本をつくることのメリット/ピア・サポートの授業案設計のステップ
2.直接教授モデル
ティーチャー・エフェクティヴネス・スタディを起源とする直接教授モデル/
行動分析の教育への応用としての直接教授
3.授業台本の構成
第4章 ガイダンス・カリキュラムとしてのピア・サポート・プログラム
1.ガイダンス・カリキュラムとは
2.ガイダンス・カリキュラムの構成
3.カリキュラムとしてのガイダンスをどう編成するか
4.ガイダンス単元はどのように設計するか
5.ピア・サポート・プログラムをどう発展させるか
ライフ・スキル・プログラム/社会的・情緒的学習カリキュラム/
スクール・ガイダンス・プログラムで教える能力/米国スクール・カウンセリング国家モデル
6.「思いやりの共同体」をつくるには
ヒドン・カリキュラムにも目を向ける/教師がモデルになる
第5章 ピア・サポートの授業案の実例
1.コミュニケーション話し方編
中学生版コミュニケーション話し方編「上手な話し方(初級編)」
2.コミュニケーション聞き方編
中学生版コミュニケーション聞き方編「上手な聞き方(初級編)」
3.感情のコントロール編
小学生版感情のコントロール編「落ち着け!感情!!」
4.対人的問題解決編
小学生版対人的問題解決編「どんな行動をとるのがいいかな?」
5.キャリア意思決定編
中学生版キャリア意思決定編「じっくり分析して決める方法のススメ」