ストップ! いじめ連鎖・不登校スパイラル
★★★深美先生の動画が見られます →http://youtu.be/4_g9nIwo2qk
いじめや不登校はなぜ起こるのでしょうか?
……その答えは,人間の中にある「依存性」です。
依存的な有り様から主体的な有り様へ,
子どもを成長させるのが,人間関係づくりの授業なのです。
【推薦】伊藤美奈子(奈良女子大学臨床心理相談センター教授・前慶応義塾大学教授)
本書は,プロの教師でありつつ,プロのファシリテーターでもある深美先生の理論と実践,そしてその歴史が詰まった一冊である。日々の生徒指導に悩む先生方,そして教師を目指す学生たちには,できれば直接,先生のナマ研修をぜひ受けてもらいたい。しかし,残念にもそれが叶わない方々には,この本をお読みいただくことで深美ワールドの一端に触れて頂けるのではないかと期待する。――本書序文より
目次
序 文 出会い(伊藤美奈子)はじめに 「人間関係学科」との出会いと決断
序章 私が「人間関係づくりの授業」にたどりつくまで
──いじめ・不登校の解消を決意するまでの道程
●いじめ体験から教員の道へ
●不登校になることの重い意味を経て……
●親から子どもへ──「不登校スパイラル」
第1章 なぜ、いま人間関係づくりの授業なのか
──社会の変化に追いつかない教育現場の実態
●変容した社会に対応するには,教育の基盤に人間力の育成を!
第2章 依存的なあり様(よう)から、主体的なあり様(よう)へ
――主体的なあり様(をめざす)人間への成長
●いじめによる自死,「葬式ごっこ」より
●依存的なあり様から主体的なあり様へ
●主体的なあり様と依存的なあり様の検証
●「依存的・主体的」の尺度の確立を!
●まず教員が「主体的なあり様」をめざす!
【コラム】人間関係づくりの授業をさらに高める『7つの習慣』
第3章 人間関係づくりの授業のコア(核)
──「認知・行動・評価」のスパイラル+共感性を高める
●人間関係づくりの授業のコア(核)──「認知・行動・評価」のスパイラル
●人間関係づくりの授業の三要素
●人間関係づくりの授業の三側面
第4章 人間関係づくりの授業の前提と今後の課題
──授業の前提・校種間の連携
●人間関係づくりの授業の前提①──地域・校種・総合的な学習の時間との連携
●人間関係づくりの授業の前提②──「学び」のデザインと「モデル」のデザイン
●中学校区における幼保・小・中の連携のむずかしさと今後の展望
●人間関係づくりに取り組めば「学力」が上がる
第5章 人間関係づくりの授業と教員研修の実際
──ファシリテーションとは何か
●人間関係づくりの授業以前の私の授業スタイル
●ファシリテーションとは何か
●教員への出張ファシリテーション
●ウォーミングアップ
●ストレスをコーピング(対処)する
●「認知」への理解
●リフレーミング
●アサーション──主体的なあり様と依存的なあり様
●ファシリテーションへのフィードバック
第6章 教員に求められる七つの力
──人間関係づくりの授業を成功に導くために
①子どもたちをホールドする力
②子どもたちどうしの関係性とルールをつくる力
【コラム】「指導上の困難がある」学校こそ,人間関係づくりの授業を組織的に
③子どもたちに気づきを引き起こす力
④子どもたちの気づきに気づく力
⑤子どもたちへ介入(支援)する力
⑥子どもたちのなかで起こったことを取り上げる力
⑦授業でビルドアップされた気づきを大切にする力
●教員に求められる資質とは
おわりに
関連書籍
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