教師と保護者は、子どもを育てる同じチームの一員である。にもかかわらず十分に連携することはなかなかむずかしい。傾聴を中心とした好ましい人間関係づくりにとどまらず、協力して子どもの教育にあたる体制づくりと、実際の問題解決の方法を示す。特に保護者からの多様な訴え、保護者への協力要請方法を解きほぐす。
目次
第1章 保護者対応の基本1 保護者とのつき合いはなぜ必要か
2 保護者との対応の原理
3 保護者との対応の方法
第2章 気になる保護者への働きかけ
1 放任的な保護者
2 過干渉・過保護な保護者
3 シングルマザー シングルファザー
4 親代理の養育者
5 気になる子どもの保護者
6 進路が決まらない子の保護者
7 虐待が疑われる保護者
8 異文化を背景とする保護者
9 家庭がうまくいっていない保護者
10 障害を持つ子の保護者
11 学校に協力してくれない保護者
12 登校をしぶるこの保護者
13特定の考え方(宗教など)に固執する保護者
第3章 保護者からの訴えをどう受け止めるか
1 いじめに関する訴え
2 学級担任交代の要求
3 子どもへの指導や対応をめぐる訴え
4 学習についての訴え
5 子どものいうことだけを信じての一方的な訴え
6 評定への不満
第4章 トラブルの際の保護者への対応
1 けんか
2 学校でのけが
3 人のものをとる
4 嘔吐、おもらし
5 万引き、喫煙などによる指導
第5章 子育てに苦戦する保護者へのサポート
1 進路選択
2 バイク・携帯電話・アルバイト
3 家出・夜遊び・無断外泊
4 薬物乱用
5 家庭内暴力
6 学校以外の教室への通学
第6章 コミュニケーションの工夫
1 電話
2 面接・面談
3 家庭訪問
4 連絡ノート
5 配布物
6 授業参観
第7章 保護者を支援する組織の生かし方
1 保護者対象の研修会
2 PTA役員の決め方・つき合い方
3 保護者会を育てる
4 サポートグループ
5 指導体制・組織のあり方
6 他機関との連携