思った成果を上げられず勉強に苦戦している子どもは多い。学習に希望がもてなくなれば、進路・人生にまで希望を失いかねない。彼らには、苦戦の要因に働きかけて、「基本的な学力を身につける」「自分の得意な学習スタイルを見つける」「人と学ぶ力を身につける」「学習に対していいイメージをもつ」ための援助を進めていく。
目次
第1章 学習に苦戦する子への支援1 学習の苦戦を援助するとは
2 学習で苦戦する子どもの発見 小学校
3 学習で苦戦する子どもの発見 中学校
4 学習で苦戦する子どもへの教師の姿勢
5 学習困難の要因
第2章 認知的要因への対応
1 自己評価の低い子 小学校
2 自己評価の低い子 中学校
3 進路意識の低い子 小学校
4 進路意識の低い子 中学校
5 「ねばならぬ」志向の強い子
第3章 情緒的要因への対応
1 勉強が嫌いな子 小学校
2 勉強が嫌いな子 中学校
3 集団になじみにくい子 小学校
4 集団になじみにくい子 中学校
5 関心に偏りのある子 小学校
6 関心に偏りのある子 中学校
7 家庭生活に苦戦している子 小学校
8 家庭生活に苦戦している子 中学校
第4章 行動的要因への対応
1 スタディスキルの低い子 小学校
2 スタディスキルの低い子 中学校
3 学習習慣のついていない子 小学校
4 学習習慣のついていない子 中学校
5 時間管理の苦手な子
第5章 教師のもつ要因への対応
1 リレーションづくりの能力 小学校
2 リレーションづくりの能力 中学校
3 授業スキル 小学校
4 授業スキル 中学校
5 子どもの学習スタイルと教授スタイルのマッチング
6 コミュニケーションスキル
7 リーダーシップスキル 指導と支援のバランス
第6章 学級のもつ要因への対応
1 やる気や活力のない学級
2 落ち着きがなくざわついた学級
第7章 効果的な学習支援の方法
1 チーム支援 小学校
2 チーム支援 中学校
3 教師が行う四つのサポート
4 教え方に関するコンサルテーション
5 補習授業
6 特別支援教育を生かした個に応じた授業の工夫
7 カウンセリングモデルを生かした個別指導の進め方
8 塾
9 学習支援ボランティア
10 家庭・保護者との連携
11 スクールカウンセラーとの連携
12 教育センターとの連携
13 進路指導面の支援