教師が日々子どもたちに接していると、ちょっと気になるときがある。これをきっかけにして子どもを的確に理解し対応すると、一人では乗り越えられずに立ち止まっていた問題を解決したり、分かれ道にたちつくす子どもを支えることができる。日常的なかかわりを意図的な教育につなげていくための具体策である。
目次
第1章 子どもの成長と教師の「気になる子」1 「気になる」は心を育てるチャンス
2 心を育てる目的地
3 心が育つ順序と段階
第2章 気になる子への対応
1 「気になる」とは何か
2 気にしたがる教師 気にしない教師
3 気になる子への対応の原理
第3章 人間関係で気になる子
1 悪口を言う子
2 周りに迷惑をかける子
3 いじわるするこ
4 キレやすい子
5 おしゃべりが気になる子
6 自己中心的な子
7 ヤジをとばして同調する子
8 保健室によく行く子
9 友達をつくれない子
10 自信がない子
11 人と同じであろうとする子
12 仲良しグループから出られない子
13 親子関係が悪い子
14 無気力な子
15 教師と合わない子
16 パンツをはいてお風呂に入る子
第4章 日常生活で気になる子
1 忘れ物の多い子
2 動きの遅い子
3 遅刻が多い子
4 時間が守れない子
5 身の回りのことができない子
6 人のものを勝手に使う子
7 掃除をしない子
8 あいさつができない子
9 身体症状を訴える子
第5章 学業で気になる子
1 勉強したがらない子
2 落ち着きがない子
3 特定教科をさぼる子
4 ノートをとらない子
5 寝てしまう子
6 発表したがらない子
7 たち歩く子
8 成績にこだわる子
第6章 反社会的な行動が気になる子
1 口答えをする子
2 落書きなどをする子
3 校則を守らない子
4 エスケープをする子
5 メル友からの性非行
6 非行グループと接触している子
7 反社会的な行動への初期対応
第7章 見すごしやすい子
1 見すごしやすい子のとらえ方
2 従順な子
3 しっかりしている子
4 明るい子
5 面倒見がよい子