増え続ける不登校。「無理をさせずに休ませた方がいい」という常識が広まり、教師は迷いながらも何もできず、子どもと関係を築けずに問題がさらに重くなる。学校の吸引力が弱まり、何となく足が遠のくという最近の不登校には、まず教師が子どもと心の絆を紡ぐことが必要である。
目次
第1章 不登校の考え方1 教室復帰の三拍子
2 不登校への対応でめざすもの
3 不登校の種類
4 小学生の不登校
5 中学生の不登校
第2章 プチ不登校
1 プチ不登校のサイン
2 プチ不登校への対応の原理と方法
3 プチ不登校への対応のポイント
4 プチ不登校の子どもの気持ち
第3章 不登校への対応
1 不登校のアセスメント
2 学級担任の対応
3 養護教諭の対応
4 校内 体制づくり
5 地域や学校の実態をふまえた校外との連携の工夫
6 保健室登校・相談室登校など
7 合宿
8 不登校生徒の進路指導
9 ほめ上手
10 不登校を通して手に入れるもの-適応指導教室での実践を通して
第4章 不登校に関する技法上の諸問題
1 子どもとのかかわり方
2 登校刺激の是非
3 不登校になった級友のことを学級にどう伝えるか
4 クラスメートによる家庭訪問
5 クラスメートによる手紙や電話
6 怠学型不登校への対応
7 非行を伴う不登校への対応
第5章 不登校児童生徒・保護者との面談の原理と技法
1 保護者への対応の基本
2 攻撃的な保護者への対応
3 面談は一対一より複数で
4 誘因と要因を識別して問題の解決へ
5 シェーピングの活用
第6章 不登校予防のポイント12
1 各学期のスタートが肝心
2 定期面接の活用
3 悩み調査で実態把握
4 自己肯定感と人間関係能力を育てる
5 学校の日常で行う居場所づくり
6 行事の活用
7 成果を認め合える集団づくり
8 いじめを許さない教師の姿勢
9 魅力ある授業の工夫
10 思い込みの修正
11 一人一人が学校生活に目標をもてるように
12 学校を好きになる集団と規範の育て方
第7章 教師の自己管理術
1 不登校の子を抱える学級担任の自己管理術
2 教師のサポートグループ
3 教師だからできるカウンセリング
関連書籍
- 定価:2640円
- 「学級復帰」に導く,教師だからできる不登校支援