学校や教師に対する反抗、校則指導、性非行、薬物乱用、プチ家出、万引きなど、すべての学校すべての教師が対処に苦慮する問題に、育てるカウンセリングを生かした対応を示す。非行について、教師と警察・更正機関関係者という立場の異なる専門性をブレンドした。
目次
第1章 非行・反社会的な問題行動の理解1 非行・反社会的な問題行動の背景と理解
2 対応のストラテジーとゴール
3 発達段階から見る非行と必要な対応
4 非行についての諸理論
第2章 対応の原理と方法
1 アセスメントのポイント
2 子ども本人への働きかけ
3 友達関係への働きかけ
4 保護者への働きかけ
5 校内のチーム支援
6 構成的グループエンカウンターの活用
第3章 問題別の対応
1 非行のはしり関係(遅刻・無断欠席・異装・授業離脱・反抗)
2 盗み関係(校内の盗難・万引き・置き引き・自転車窃盗)
3 暴力関係(対人暴力・器物破損・カツあげ・カンパなど)
4 飲食・喫煙関係
5 薬物関係
6 集団非行関係(暴走族・チームなど)
7 メル友関係(援助交際・プチ家出・深夜徘徊など)
第4章 状況別の対応 こんなとき、どうする?
1 授業を抜け出そうとしている
2 喫煙を見つけた
3 授業中の飲食やガムを見つけた
4 対教師暴力に直面した
5 授業をさぼっているところを見つけた
6 保護者・地域から訴えを受けた
7 被害を受けていると訴えを受けた
8 器物破損をしている
9 無免許運転をした
10 卒業生が誘いにきた
第5章 非行予防
1 非行予防エクササイズ
2 サイコエジュケーションを生かした非行予防
3 地域社会・保護者・関係機関とのチームワーク
4 気になる子への働きかけ
5 教師集団のコンセンサスを育てる
6 教師のサポートグループ
第6章 校外機関との連携
1 連携の基本姿勢
2 非行少年の処遇の流れ
3 警察
4 児童相談所
5 家庭裁判所
6 少年鑑別所
7 保護観察所
8 少年院
9 地域関係団体
10 精神科医療機関