基礎基本と現代的な課題を理解するために
知識から思考力・判断力にまで射程を広げてきた学習評価の発展をたどり,いま直面している課題への解決策を示す。小・中・高校の若い先生や中堅以上の先生の学び直しにも最適!
目次
----------------------------------第1部 新しい評価の考え方
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第1章 「学習の進歩」と「学習観」
「ブロック積み学習観」と「構成主義の学習観」/社会的構成主義の学習観/学習観によって評価が変わる/「浅い学び」と「深い学び」/評価から学習へ
第2章 何を評価するか
知能テストのはじまり/知能テストの拡大利用/ブルームの提案――教育目標の分類学/クライテリオン準拠テストの登場/ドメイン(domain)の登場/スタンダード準拠評価――明確なドメインが設定できない場合/OECDの考え方――リテラシーとコンピテンシー/情意的な側面をどう評価するか
第3章 何のために評価するか
それぞれの違い/形成的評価への注目/教師の質問/評価結果の生徒へのフィードバック/自己評価と相互評価/総括的評価とハイ・ステイクス/アカウンタビリティのため
第4章 評価の質
評価の質を判断する2つの概念/信頼性/妥当性/一般化可能性/信頼性,妥当性と評価の目的
第5章 どのように評価するか
多様な評価方法が必要/ペーパーテスト/パフォーマンス評価(performance assessment)/ポートフォリオ評価
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第2部 わが国の評価の課題と改善策
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第6章 学習評価の変遷と問題点
指導要録の変遷/学習指導要領の作成原理の変化/学習評価(指導要録)の問題点/大学入試の問題点
第7章 学習評価の改善策
目標準拠評価には2種類ある/スタンダード準拠評価による「思考・判断・表現」の評価基準/国語の「書くこと」に関する評価基準例/理科の実験・観察技能の評価基準例/算数・数学の評価基準例/芸術教科の評価基準例/主体的に学習に取り組む態度/評定の問題/大学入試/評価の改善は急務
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