- 「本物の学力」を伸ばす授業の創造
- 「本物の学力」を伸ばす授業の創造
- A5判/128頁
- 定価:1320円
- 発行年:2011年
- ISBN:978-4-8100-1593-5
- 電子版あり (リフロー型) 2013年
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時代を切り開いた教育心理学者から,若い先生への応援歌
教育心理学の知見に基づく授業改革の提言
「しなやかな対話力」と「たしかな知識」に裏打ちされる学力の育成が急務。国際化社会,知識基盤社会を生きるための「本物の学力」を育てる,授業の条件を考察する。
目次
【第1章 教える力は授業研究会で鍛えられる】授業研究会はわが国の自慢すべきお家芸だった
本質を突いた厳しい批判が授業を創る
伸びる教師には,理論知と実践知を結びつける力がある
職員会議は授業の話で花ざかりの学校
【第2章 子どもの意欲は指導技術と学習環境で伸びる】
学習意欲は課題関与の導き方で決まる
自己防衛よりも自己実現の構えを引き出す
支え合いと切磋琢磨の学習環境が意欲を育てる
【第3章 叱責・承認とひたむきな姿が教師の感化力を決める】
まともに向き合って叱れば心が通じる
教室の中での承認が子どもの居場所をつくる
ひたむきに努力する姿が感化をもたらす
【第4章 教師の対話力によって授業が見違えるように変わる】
子どもたちの目の輝きから、教える力が分かる
目を輝かせるのは、教師の対話力ではないか
ともに学ぶ者という姿勢が対話を産む
対話の中にも厳しさが求められる
問答だけが対話ではない
筋を通して説明すれば聞いてくれる
間を取り、相手にも考えさせる
子どもの発言をしっかり受けとめる
【第5章 子どもの強くてしなやかな対話力を育てる】
対話の技術だけでは砂上の楼閣になる
自分の考えを練り上げる場を設ける
資料から主体的に読み取る力を育てる
本物の学力の第一条件は、強くてしなやかな対話力である
【第6章 中身の濃い授業が、知識をしっかり構造化させる】
有名人のとび入り授業から学ぶこと
「教科書を教える」から「教科書で教える」へ
多くを教えるのか、深いところまで教えるのか
本物の学力の第二条件は、しっかりと構造化された知識である
つながりの中の典型例を重点的に教える
自ら、つながりを学び取らせる
中身の濃い授業は、土台づくりの上に成り立つ
土台づくりの鍵は、工夫された教材と忍耐強い練習である
【第7章 型をふまえ型にとらわれない授業の創り方とは】
教え上手は芸なのか、技なのか
技にはすべて基本となる型がある
型にとらわれない大胆な改革には、理念が必要である
問題解決的学習を主とする授業を創る-本物の思考力をめざして-
創造的学習を主とする授業を創る-自己表現力と創造性をめざして-
個人・小集団・学級の三形態を組み合わせた授業を創る-個人差への対応と相互啓発をめざして-
【第8章 確かな評価は授業の羅針盤である】
理念先行の改革が破綻したことがある
テストや調査から何を読み取るか
「何を」と「どこまで」の評価が指導を方向づける
評価事例の検討から指導のポイントがよく分かる
テストを工夫すれば、思考力・判断力・表現力も評価できる
パフォーマンス評価には、長所と短所がある
学習と生活の両面から評価すれば、どの子も伸ばすことができる