「長所活用型指導」に基づく,自分の強みがわかるフィードバックとは!
本書の特色
1)本書のねらいは,WISC-ⅣやKABC-Ⅱなどの知能検査の結果(アセスメント情報)を「子どもの自立と社会参加」により役立つものにしていくことです。
2)フィードバックシート(報告書)とフィードバック面接のモデルと事例を対象となる子どもの発達段階(乳幼児期・学齢期・青年期)に応じて提示しています。
3)検査の専門用語を,検査の非専門家である子ども・保護者・学校教員等に「誤解なく正確に」「役に立つように」表現することをめざしてアイデアを示しています。
報告書作成に役立つ「専門用語の解説ページ」は検査の入門ガイドにも!
子どもと支援をつなぐ! 支援者がつながる!
目次
■序 章■ 保護者・教員等は検査結果に何を期待しているのか1 保護者が検査に期待することとは
2 教員(学校)が検査に期待することとは
COLUMN1 私たちが検査に求めるもの ~保護者の立場から~
■第Ⅰ部■ 基礎知識編
第1章 フィードバックの定義と倫理
1 本書におけるフィードバックの定義
2 検査者の役割と倫理
第2章 フィードバックの基礎知識
1 「検査結果のフィードバック」二つの柱
2 保護者・教員等を対象とした検査結果報告書と面接の基礎
3 子ども(本人)を対象とした検査結果報告書と面接の基礎
4 フィードバック面接の手順リスト
第3章 フィードバックとチーム支援
1 子どもの支援とコンサルテーションの基礎
2 コンサルテーションの機能とは
3 チーム支援への貢献と支援ニーズ
第4章 フィードバックの変遷と海外動向
1 フィードバックに関する歴史と海外動向
2 フィードバックの変遷
COLUMN2 私がフィードバックを研究するようになった理由
COLUMN3 検査者が陥りがちな過剰な配慮
■第Ⅱ部■ 実践編
第5章 検査前の相談(インテーク)と情報共有
1 保護者への説明と同意
2 子どもへの説明と同意
3 検査実施および情報共有に関する承諾書
COLUMN4 受検者家族,そして検査者として感じたフィードバックの影響力
COLUMN5 日常の中では意外と気づきにくい親子で異なる認知処理のタイプ
第6章 フィードバックの報告書と面接の基本
1 保護者・教員等を対象とした報告書と面接
2 子ども(本人)を対象とした報告書と面接
第7章 フィードバックの実際
1 漢字の書きが苦手な小学校4年生へのフィードバック
2 小学校時,不登校傾向にあった中学生へのフィードバック
3 触法行為があった高校生への「説明レター」を用いたフィードバック
4 特別支援学校に在籍する生徒への就労に向けた支援とフィードバック
5 子育てサポートとして行う保護者向けフィードバック
6 幼児を対象としたフィードバック面接(共同作業形式)
7 フィードバックを生かしたチーム支援
8 発達障害が疑われる大学生の自己理解を促進するフィードバック
COLUMN6 私たちが検査に求めるもの ~経営者の立場から~
■第Ⅲ部■ 用語編
第8章 説明のための用語集
本書で取り上げる用語とページ構成
一般的な検査の用語
WISC - Ⅳのおもな用語
CHC 理論のおもな用語
KABC-Ⅱのおもな用語
COLUMN7 知能に関して保護者に伝えるとき
COLUMN8 ICT 機器を活用した支援とフィードバック
COLUMN9 「田中ビネー知能検査Ⅴ」の特徴と検査からわかること
■巻末資料■
1 フィードバックに関する研修プログラム
2 フィードバックQ&A
COLUMN10 不測の事態にできるサポートとは
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