続発する学級の荒れやいじめ、未成年の凶悪な事件。「私なんて大したことはない」「どう生きたって変わらない」と、捨てばちになった子どもは、刹那的な快楽に身をゆだね、向上心をもてず、社会に敵意を感じ始める。子どもたちの自己肯定感を養うことが急務である。「自分を、自分の人生を大切に生きていたい!」と、カウンセリングで子どもの心を育てる考え方とテクニック。
目次
第1章 自分を好きになれない子どもたち1 自分を好きになれない子どもたち
2 自己否定している子の見分け方
3 自己主張できない子どもたち
4 自分を好きになることは生きる力の源泉
第2章 「自分を好き」ってどんなこと?
1 むなしさの時代に生きる子どもたち
2 松田聖子世代の親とその子どもたち
3 居場所のない大人たち
4 自分を取り戻す
5 自分を好きな子・嫌いな子
6 自己肯定へのステップ
7 生きる意味の実感で人生を肯定的にとらえる
第3章 自分を好きになる子の育て方
1 人間関係能力を培う場と時間をつくる
2 エンカウンターでふれあいの学級風土づくり
3 自己主張訓練
4 生きる意味を実感し、人生を肯定する
5 いっしょに喜ぶ先生になろう
6 家庭で築く子どもの自己肯定感
第4章 教師が自分を好きになるために
1 教師のこころの癒し方
2 子どもとの関係改革
3 親との関係改革
4 同僚教師との関係改革-悩める教師が学校を救う。