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月刊誌 指導と評価

2016年 3月号
  1. 2016年 3月号  Vol.62-3  No.735  定価:450円
特集
  • SNSと学校教育
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  • 特集

    スマホ時代到来〜スマホ時代の教師として〜
    兵庫県立大学准教授  竹内和雄

    ★スマートフォン所持の低年齢化が急速に進んでいます。高校生はほぼ全員、中学生でも過半数が所持しています。最近、私が行った調査では、小学生でも3〜4割が所持する学校もまずらくなくなってきました。そのため、小学生のトラブルが急増していますが、学校現場は指導経験が乏しい場合が多いので混乱が広がっています。
    ★本稿では、これからの学校がどういう方針でこの問題に対処していけばよいか、大まかな方向性を記載していますが、とくに小学校での問題は始まったばかりなので、社会全体で考えていかなければならないテーマでしょう。

    SNSと犯罪、面白半分の投稿から学ぶ
    教育ICT・情報モラル教育スペシャリスト     桑崎 剛

    ★ソーシャル・ネットワーキング・サービス、通称SNSで起こる不適切な写真や文章の投稿は、何を意味しどんな影響があるかを論述する。とくに、その拡散力や永遠に残るというこれまでにない特徴等と、日米での違いを通じて犯罪であるという認識の重要性について考察する。
    ★特集「SNSと学校教育」との関連では、不適切な投稿の多くは面白半分であってもほとんどが犯罪性を帯びていることを再認識し、法的な知識をもつことで、ある程度は予防できる。

    高校生が教えるSNS−LINEの楽しさと危険性
    ITジャーナリスト  高橋暁子

    ★高校生において、スマホやLINEは広く普及している。中でもLINEは、高校生において重要なコミュニケーションインフラと化している。しかし、LINEではLINEいじめやLINE依存、出会い系被害などの問題が起きている。外部からやりとりが見えず、トークを開くと「既読」と表示されるなどのLINEの特徴が問題を大きくしている。高校生たちはネットで知り合った人と会うことに抵抗感を感じないため、LINEを通じた出会い系被害にも注意を払う必要がある。

    SNSを生徒が上手に活用する
    広尾学園中学校高等学校教諭   安藤裕二

    ★生徒会本部役委員と顧問間の連絡をSNSで行っているが、その実践報告。掲示板としてのやりとりと生徒作成書類の保存についての試行錯誤について。
    ★クラス、委員会、部活動、文化祭等における教員・生徒の実践報告。生徒はSNSをどのように活用しているかについて。

    SNSと上手に付き合う
    愛知県刈谷市立雁が音中学校長    加藤祐介

    ★刈谷市では平成26年4月に小中学校・PTAから保護者に対して、「携帯電話やスマートフォン等の安全なお願い」が呼びかけられた。スマートフォン(以下スマホ)や携帯電話による子どもをとりまくトラブルが頻発するようになったためである。この「お願い」により、スマホや携帯電話の使い方について親子で話し合うきっかけとなった。しかし、学校や行政がスマホや携帯電話の使用について規制ができるわけではないので、子どもが使用するスマホや携帯電話の契約者である保護者の意識をどれだけ高められるかが大切である。

    SNSと上手に付き合う『江南ルール』
    熊本市立江南中学校長   篤永高志

    ★これからの情報社会を生き抜く子どもたちには、情報通信端末の使用は避けて通れない。「使わせない」ではなく「上手に使わせる」ことが重要であり、学校における日常的な情報モラル教育の充実が求められる。
    ★SNSをめぐるトラブルを防ぐには、大人が与えたルールではなく、子どもたち自身が作ったルールが有効である。ルール作りの過程を大切にし、真に自分たちのルールとなるための側面からの支援を工夫しなければならない。
    ★ルールは作ることよりも、守っていくことの方が難しい。毎年子どもたちの手で見直しと修正を図るとともに、守り継いでいく取組を充実させたい。

    児童・生徒のコンテンツ依存とつながり依存についての考察
    鳥取県教育委員会専任講師  今度珠美・東京都立高校教諭・東北大大学院博士課程  稲垣俊介

    ★児童・生徒のネット依存が社会問題として対策が急がれる中、依存を「コンテンツ依存」「つながり依存」に分類し、それぞれの特徴を考察し、なぜ依存するのかを検討した。さらに、家庭、学校での対応について提案した。
    「コンテンツ依存」「つながり依存」それぞれの依存につながる要素は異なるが、どちらも、コンテンツやSNSを携帯し、常に確認できる状態が維持されることで依存傾向となっていくと考える。
    ★多くの子どもたちは常にコンテンツやSNSを確認できる環境にいるからこそ、携帯情報端末を利用するべきではない「場所」「時間帯」そして「他者の事情」を考えさせ、その「場所」「時間帯」は人と違うことを認識し、他者には「他者の事情」があることを意識させていきたい。

    連載

    QUで学級集団づくりと学力向上を図る(12)なぜ満足型学級集団の児童生徒は学力の定着度が高いのか 早稲田大学教授
    河村 茂雄
    特別支援教育のさらなる充実を(11)学校心理学を基盤とした学校づくり−特別な支援を重視したフレックススクールの実践 茨城県立土浦第一高等学校長・前茨城県教育庁高校教育課長
    横島義昭
    「学校づくり力」アップセミナー(12)PTAや地域との連携力が高まる 岐阜聖徳学園大学教授
    玉置 崇
    目的別文章の書き方(12)日本の国語教育における目的別文章−アメリカ、フランスとの比較から 名古屋大学教授
    渡邉雅子
    感度を高める言葉の教育(24)言葉の機能と意味変化 国立国語研究所日本語教育・情報センター教授
    石黒 圭
    新教育課程における教育評価を考える(8)「関心・意欲・態度」、評定、総合的な学習 静岡県立袋井高等学校教諭
    鈴木 秀幸
    道徳をこれからどう指導したらよいか(11)新教科「徳育科」の実際 東京都武蔵村山市立第八小学校長
    牧 一彦
    東京都武蔵村山市立第八小学校研究主任
    嶺井勇哉
    小学校算数の発展・応用を学ぶ授業をつくる(43)「発展・応用」について 青山学院大学教授
    坪田 耕三
    新しい教育評価の動向(47)M・J・レイス、J・ホワイト.科学教育はどうあるべきか:目標に基づくカリキュラム 静岡県立袋井高等学校教諭
    鈴木 秀幸
    学校の法律問題(36)選挙権付与年齢の引き下げ 日本女子大学教授
    坂田 仰
    英文法の基本と応用−世界標準の英語へ(1)現在完了形 宇都宮大学准教授
    谷 光生
    教育測定・統計入門(47)双方向の因果関係と道具的変数法 法政大学教授
    服部 環
    だんわしつ/私のニホン語「學習」奮闘記 武蔵大学教授
    アンジェロ・イシ