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2015年 10月号|指導と評価|図書文化
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月刊誌 指導と評価

2015年 10月号
  1. 2015年 10月号  Vol.61-10 No.730  定価:450円
特集
  • 教育の国際化
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  • 特集

    「教育の国際化」をめぐって
    福井大学准教授  木村 優

    ★「教育の国際化」は、グローバリゼーションと知識社会の進展によって突き動かされている。
    ★識社会を知ることが重要である。私たちは知識社会の経済面、すなわち「知識経済」で必要な知識や技術、態度や学び方のみで学力観や能力観を捉えがちである。グローバリゼーションと知識経済は道徳を欠いているため、無慈悲に私たちの生活を脅かす。
    ★地球市民としての自覚を子どもたちに育てる実践が「教育の国際化」の要である。地球市民としての自覚は、自己のケアを起点とした同心円上を往還することで涵養されていく。

    道徳教育とシティズンシップ教育
    城西大学教授  新井 浅浩 

    ★道徳教育が教科化され二〇一八年度以降実施されることとなった。そのねらいは道徳教育の充実化であるが、そこにはどのような課題があり、どのように方向性にあるのか。
    ★また、世界における道徳教育の潮流をみてみると、必ずしも道徳という教科だけでなく、人格教育、宗教教育やシティズンシップ教育などがある。またコンピテンシー(資質・能力)中心の教育も道徳教育とのつながりを見出すことができる。これらの中でも、近年注目を浴びているシティズンシップ教育の実践のあり様を、イギリスの例を引きながら見てみる。

    「教育のグローバル化・国際化」と英語教育
    明海大学教授  大津由紀雄

    ★グローバル化・国際化が進行する中、学校教育においては、子どもたちが言語と文化の相対性を理解することの重要性が増している。ところが、現状においては、「グローバル化・国際化」という名のもとに、英語という特定の個別言語の有用性だけに注目した「英語化」が進行している。
    ★いまここでなすべきは、子どもたちが思考の基盤を成す母語の力を正しく理解できるようにすることである。それは母語の力を十分に活用することを可能にするだけでなく、英語をはじめとする外国語の学習の素地を培うことになる。

    国際バカロレア(IB)と教育の国際化
    東京学芸大学附属国際中等教育学校副校長  赤羽寿夫

    ★この数年間、日本の教育実践には「グローバル化・グローバル人材育成」という言葉が常に提示されるようになってきた。しかし、二十年前にはほとんど取り上げられず、十年前でもごく一部の教育機関で研究が進められているにとどまっていた。ではこの十年で何が変わったのか、その牽引力の一つに国際バカロレア機構(IBO)が示す教育システムがある。本稿では、これをわかりやすく解説し、IBを目指す教育システムと日本の学習指導要領との比較を行うことで、これからの日本が目指すグローバル人材育成教育の一助としたい。

    協同学習
    長崎大学准教授  藤井佑介

    ★協同学習はアクティブラーニングの一つの方法であり、理念である。日本においては、「共同」、「協同」、「協働」、「協調」といった表現をされることが多く、その使い分けは学術的背景や論述者によって異なる。
    ★知識社会の要請に伴い、協同学習は国際的な広がりを見せている。特に欧米では様々な協同学習の方法が取り入れられ、研究と実践が進められている。近年においては、教育心理学者を中心として、ピアラーニングの概念も掲げられ、今後の協同学習においても大きな影響を及ぼすといえる。

    アクティブ・ラーニングの基礎的理解
    京都大学高等教育研究開発推進センター教授  溝上慎一

    ★大学教育で推進されているアクティブ・ラーニングが、初等中等教育にまで降りて推進されることとなった。アクティブ・ラーニングは、(書く・話す・発表する等の)活動を学習の中に入れること、他者や集団を組み込み学習を社会的なものにすること、生徒の技能・態度(能力)をはじめとする成長を図ることにポイントがある。言語活動はアクティブ・ラーニングの中核的な活動であり、これまでの施策の延長上にアクティブ・ラーニングを位置づけることができる。アクティブ・ラーニングを学力の三要素に位置づけて、積極的に取り組まれることが期待される。

    教育評価
    京都大学大学院准教授  石井英真

    ★日本を含め、先進諸国において、内容ベースからコンピテンシー・ベースへのカリキュラム改革が進行している。現代社会が求める「使える」レベルの学力を評価する方法として、パフォーマンス評価がある。
    ★教師が指導改善に生かすこと(学習のための評価)だけでなく、学習者自身が学習改善に生かすこと(学習としての評価)を目指して、形成的評価が注目されている。
    ★大学やキャリアへのレディネス(学校教育の出口)に向けて、幼・小・中・高、さらには大学までの教育を継ぎ目なく一貫させることが目指されている(能力面での教育接続)。

    諸外国の「いじめ」「ネットいじめ」対応策と国際的共同
    大阪教育大学教授  戸田 有一

    ★世界各国のいじめ、そして、ネットいじめを含むネット問題は、親世代のあり方も含め、深刻化・複雑化しているなかで、いじめ等の理解のための国際的な共同研究がどのように行われているのかを紹介する。そのうえで、いじめ対策プログラムを国外に移植する研究者の平和創造への高い志などを紹介し、国際的な共同研究のあり方の今後の方向性を展望する。学校内でのいじめ対策をするだけではなく、ネット問題を含む人間関係のあり方の問題として、国際的な共同も広げつつ、対処していく必要がある。

    連載

    チーム援助で特別支援教育のさらなる充実を(7)チーム援助に期待すること〜発達障害児の保護者の立場から 日本発達障害ネットワーク(JDDネット)副代表
    山岡 修
    「学校づくり力」アップセミナー(7)学力が高まる学校づくり 岐阜聖徳学園大学教授
    玉置 崇
    QUで学級集団づくりと学力向上を図る(7)山梨県甲府市の取組∋堊澗里亮菫 早稲田大学教授
    河村 茂雄
    わたしたちの学校づくり(14)子どもたちの学びを豊かにするための学校とPTA・保護者、地域との連携・協同「チーム・ザ・みずき」〜いい気の教育資源・人材を生かした開かれた学校づくりをめざして 早稲田大学教授
    河村 茂雄
    道徳をこれからどう指導したらよいか(7)「考え・議論する」道徳授業の指導と評価の在り方 東京学芸大学附属竹早小学校教諭
    竹井秀文
    目的別文章の書き方(7)レポートの書き方 早稲田大学教授国際学術院教授
    佐渡島紗織
    感度を高める言葉の教育(19)対義語の複雑さ 国立国語研究所日本語教育・情報センター教授
    石黒 圭
    新教育課程における教育評価(4)新教育課程・論点整理を読んで 静岡県立袋井高等学校教諭
    鈴木 秀幸
    学校の法律問題(31)携帯電話のフィルタリング 日本女子大学教授
    坂田 仰
    小学校算数の発展・応用を学ぶ授業をつくる(38)6年 青山学院大学教授
    坪田 耕三
    教育測定・統計入門(42)構造方程式モデルとは 法政大学教授
    服部 環
    だんわしつ/全国学力テストはこのままでよいか 静岡県立袋井高等学校教諭
    鈴木 秀幸