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月刊誌 指導と評価

2014年 11月号
  1. 2014年 11月号  Vol.60-11 No.719  定価:450円
特集
  • 学校経営、学級経営と危機管理
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  • 特集

    学級経営・学校経営と危機管理
    神奈川県逗子市教育委員会教育部長  石黒 康夫

    ★危機管理とはどのようなことか。危機管理をrisk managementとcrisis managementの2つとしてとらえ、危機管理についての考え方を整理した。また、学級経営や学校経営における危機にはどのようなものがあるのかを概観した。
    ★そして学級・学校における危機管理のうち、特に危機が発生した際にどのように考えて対応すればよいのかを、危機が発生してから、収束し日常へと戻っていく段階を、時系列に、ヾ躓,糧生・認知期、危機への対応・収束期(解決)、D名鐇験茲悗硫麌期(復帰・以後の防止)と三つに分類し、それぞれどのように考えて対応していけばよいか考え方の指針を示した。
    ★また、緊急の保護者会や記者会見などを実施する際の留意点について簡単にまとめた。

    危機的状況を予防するための体制づくり、教師間の連携
    富山県公立学校スクールカウンセラー  水上 和夫

    ★教職員による危機を防止し、回避するための危機予防活動の日常化を図る。
    ★危機の芽を摘むためにミドルリーダーの力量を高める。
    ★学校全体の危機管理のために、すべての学級がQUの満足型の状態になるように学級づくりを進める。
    ★「ふれ合い」と「つながり」をつくる対話のある授業で学級を学びの場、心の居場所にする。
    ★危機的状況を予防するための体制づくりは、危機管理の組織を整え、満足型学級の育成に取り組むことがポイントとなる。

    児童を守る学校安全の取組
    大阪教育大学附属池田小学校副校長  眞田 巧

    ★事件時により、教職員一人一人が、学校安全・危機管理に関しての重要性を見直し、日頃から常に意識を高くもたなければならないと痛感させられた。
    ★教職員一人一人が自ら課題意識をもって日頃の安全確保を行い、安全管理意識を高め継続していける一つのきっかけとして「学校安全の手引き」を作成し、改善を重ねている。
    ★児童が自らの安全・安心を手に入れ、生涯にわたって通ずる危険予知・回避能力、安全に対するスキル、そして命の大切さを実感することができる人間形成を目標とした学校教育の構築が不可欠である。

    反社会的行動への対応
    前文部科学省初等中等教育局児童生徒課生徒指導室長  池田 宏

    ★児童生徒の反社会的行動への対応は、当然ながらその未然防止が大原則。ただし、危機管理の観点からもその早期発見と効果的指導にも十分に意を配るべき。それらは児童生徒理解に基づいたものでなければならないが、学校全体での対応が必須。この際、未然防止も含め、外部の機関との連携が重要。反社会的行動への毅然とした対応が爾後のさらに大きな反社会的行動の芽を摘むことにもつながる。

    いじめの予防と対応
    千葉市養護教育センター所長  植草伸之

    ★重大事態を生まない危機管理の発想をもつ。しかし、学校が重大事態に陥ったとき、日頃の当たり前の対応が試される。日頃から、スピーディーかつ丁寧で誠意ある対応を行うことが重大事態を生まない危機管理である。
    ★学校は先手の対応を常に意識し、後手の対応に陥らないようにする。
    ★いじめの最大の危機管理は、日頃からいじめを発生させない『学校雰囲気』である。

    保護者との対応
    早稲田大学非常勤講師・スクールカウンセラー  明里 康弘

    ★保護者対応の基本は、保護者の気持ちを察する。もし自分の子どもだったらと考えるとわかりやすい。
    ★学校全体に、危機管理の意識・雰囲気を高めることが問題を防ぐ。
    ★従来の保護者像と、いまの保護者像が違うことを意識する。

    重大なけがへの対応
    愛知県愛西市立佐織中学校養護教諭  加藤美智子

    ★事故が発生したときには、まずは状況の把握を的確に行うことが必要である。意識がない場合にはすぐに救急車の要請と心肺停止の場合AEDを装着し指示に従う。
    ★頭部打撲の場合には、すぐに症状が出ないことがあるので、経過観察が必要である。けがの詳細については必ず保護者に伝えておく。
    ★保護者への連絡については、事故やけがの状況等を正確に迅速に行うこと。

    食物アレルギーへの対応
    長野県上田市立真田中学校教諭  柳沢幸子

    ★食物アレルギーの対応をするために種類や病症について理解を深めることで対応を予測することができる。 
    ★食物アレルギーの安全な対応の基本は情報を把握・共有して関係職員全員で取り組む必要がある。
    ★事故予防しても事故は起こるものと考え、だれでもエピペンの使用を含めた対応ができるよう日頃から学校全体での取組が必要である。

    連載

    21世紀をよりよく生きる資質・能力の育成(8)情報社会を生きる資質・能力の育成のために 東北大学大学院教授
    堀田龍也
    教師力アップセミナー(7)保護者とはどう対応するか 千葉市立こてはし台中学校長
    堀米 宏
    学級づくり実践セミナー(8)行事を通して学級集団を次の段階に育成する 早稲田大学教授
    河村 茂雄
    教育・心理検査を上手に活用しよう(8)2回目のQ−U結果を活用しよう 横浜市立大学非常勤講師
    川俣理恵
    感度を高める言葉の教育(8)中国人留学生の感覚 国立国語研究所日本語教育・情報センター教授
    石黒 圭
    応用行動分析学入門(7)多動児の治療−親の行動改善を通して 教育臨床研究機構理事長
    中野 良顯
    小学校算数の発展・応用を学ぶ授業をつくる(27)5年 青山学院大学教授
    坪田 耕三
    小学校理科の授業づくり(31)4年B(4)「月と星」における学習展開のポイント 帝京平成大学教授
    白鳥 信義
    どうする?小学校図画工作の授業(10)高学年における[共通事項]と材料や用具 東京都目黒区立碑小学校教諭
    内田佳代子
    教育の窓/静岡県から全国学力調査について考える 静岡県立袋井高等学校教諭
    鈴木 秀幸
    学校の法律問題(20)運動会の事故防止 日本女子大学教授
    坂田 仰
    教育測定・統計入門(32)階層的クラスター分析 法政大学教授
    服部 環
    だんわしつ/個の力が問われる社会−ガイダンス・カウンセリングの時代 あいあいネットワークofHRS
    深美 隆司