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特集

夢の扉+ 河村茂雄先生

 早稲田大学の河村茂雄先生が開発した「楽しい学校生活を 送るためのアンケートQ−U」がTBS「夢の扉+」で取り上げ られました。[2013年4月28日 放送]

 「いじめ,不登校……問題をあぶり出し,教育現場を劇変させる心理検査」と紹介された Q−Uですが,Q−Uを実施すれば,あらゆる教育問題が一気に解決するというわけでは ありません。

 Q−Uを実施することで,これまでにわからなかった子どもの様子に気づき,それを真 摯に受け止め,勉強や友達関係で困っていることがうまくいくように,学校生活がもっと 楽しくなるように,一人一人の子どもに親身にプロフェッショナルにかかわる教師の姿が あるからこそ,Q−Uは大きな成果をあげているのです。

 河村研究室では,このような先生方の実践をサポートするために,日頃からさまざまな 調査研究を行っています。その成果は,Q−Uが子どもたちの姿を正しく捉えられている かの確認ととに,Q−Uの結果を生かしたよりよい指導方法の確立のために活用されてい ます。

 ここでは,河村先生の過去の研究の中から,今話題の2つのトピックについて紹介しま す。さらに興味を持たれた方は,河村先生の本 『データが語る』シリーズもあわせてご覧ください。

●いじめについて
 河村先生の調査(2004〜2005)では,継続的ないじめを受けている子どもの数は実に 3.6%にのぼり,いじめはすべての学級で起こる可能性があることが指摘されています。 いじめは「ある」という前提で,早期発見の方法論をもつ必要性があるといえます。
 また,いじめは集団の中で起こる病であり,いじめる子−いじめられる子の個人的な関 係だけで,その全体像を捉えることはできません。
 そこで河村先生は,いじめ発生のリスクが低い集団の特徴である,
 〇劼匹發燭舛隆屬某届妥な人間関係が形成されていること
 ⊃佑箸かわったり共に活動するときのルールが確立していること
の2軸を柱に,学級という「集団を育てること」の大切さを訴えています。また,いじめ 発生のメカニズムは1通りでなく,集団のタイプによって異なることを指摘しています。

●学級規模(1クラスの人数)について
 学級崩壊や小1プロブレム,最近では学力低下が深刻視されるなか,少人数学級の導入 が検討されています。
 河村先生は,小中学校の児童生徒を対象に行った調査から,子どもの学力面と心理面の 両方を考慮すると,小学校1年生では15人学級,それ以上では35人学級が効果的であるこ とを指摘しています。
 子どもが一定以上の年齢になると,15人以下の少人数学級では,学力の定着面に望まし い効果が見られる一方,学習意欲は低下する傾向がみられます。ホームルームは35人学 級,教科によって少人数学習を取り入れるなど,フレキシブルな取り組みを考える必要が ありそうです。

●関連ページ
特集記事:Q-Uと 学級経営
河村茂雄先生の著作(検索結果が表示されます)



関連書籍

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