パンデミック禍の教育をどう捉え,これからの教育をどう展望するか
新型コロナウイルスの蔓延により,行事やグループワークの制限を行うなど,学校は未だにコロナ以前の授業形態に戻れていない。
コロナ下での学校生活を送る中で,生徒の学びはどのように変化していったのか。
また,オンライン授業など,新しい教育形態を取り入れることによって得られた気づきとは。
教育方法学の視点からこれからの教育について考察していく。
目次
第Ⅰ部 COVID-19下の子どもと学びの変容1 当事者を視点として考える生活現実と教育実践
2 学校教育のオンライン化による生活と学びの変容
3 3つの学び論の提唱が引き起こす波紋と混迷
4 コロナ下における学びの保障―リスニング・ペダゴジーの観点から―
5 学童保育の現場から,子どもの生活保障を問う
第Ⅱ部 COVID-19下の教育課程と授業づくり
1 ウィズコロナ,ポストコロナ時代の学校での学びの展望と課題―「今,ここにいる,私たちの学び」を求めて―
2 ウィズ・コロナ禍の理科授業から考えるポスト・コロナ禍の教育
3 ポスト・コロナの教科教育の展望―教室空間を越境する教科教育の3類型―
4 変わらない言語教育の課題と,言語教育の向かう道筋:外国語教育を中心に
5 実践を「他人事」として捉えない教育方法学に向けて―教育方法学者と教師教育のコロナ禍のもとでの問い直し―
第Ⅲ部 教育方法学の研究動向
1 コロナ下におけるインクルーシブ教育の実践課題